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サントリー直伝!即実践のマリアージュ豆知識と、輸入ワインができるまで【イベントレポート後編】

シャインな皆さま、おつかれさまです。「マル・デ・シャイン」セミナー潜入取材班です。

サントリーのさまざまな企業活動をご体験いただきながら、皆さまとサントリー社員が「まるで社員」同士のような気持ちでサントリーや社会のこれからを一緒に考えていこうというプログラム「マル・デ・シャイン」

今回は、2020年11月27日(金)に開催されたオンラインセミナー「サントリー流カジュアルワインの楽しみ方を体験してみなはれ」の潜入レポート後編です。

まだ前編をご覧になっていない方は、ぜひ下記のリンクをチェックしてからお読みになってくださいね!

それでは後編、スタート!

ワインづくりの現場から
~輸入ワイン編~

後半は、輸入ワインのお話しからスタート。
それでは担当のナカガワさん、よろしくお願いしま~す!

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「ひと口に輸入ワインと言ってもさまざまな価格帯があるんですけど、今回は『カジュアルワインの楽しみ方』ということで、ワンコイン、だいたい500円前後で手に入るチリワインの『サンタ バイ サンタ カロリーナ』についてご紹介します(以下“サンタ”と略します)。500円前後のワインというと中身も“それなり”なのかな?と思われるかもしれませんが、チリの作り手も我々も、非常にこだわりをもってつくっていますので、今日はそういった部分をご紹介できればと思っています」(Byナカガワさん)

ちなみに、チリワインのこだわりと共に語られるチリのお話しもすごく楽しく、まるでおうちに居ながらチリ旅行をしているかのような気分になれましたので、そんな視点でもお楽しみください(笑)

と、ここで本日2度目のクイズタ~イム!
皆さん、薄々お気づきかと思いますが、サントリーは意外とダジャレやクイズなどのちょっとした遊び要素が大好きです(笑)
“まるで社員“な皆さまもぜひ一緒に楽しんでくださいね!

問題は、“サンタ”のロゴマークになっている下の動物は一体何?というもの。

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それではシンキングタイム、スタート!


(チクタク、チクタク……)


(チクタク、チクタク……)


(チクタク、チクタク……)


(チクタク、チクタク……)


(チクタク、チクタク……)



正解は……ジャジャーン!!

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正解された方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?
おめでとうございます!パチパチパチパチ!!!(スタッフ一同全力で拍手!)

こちらのマーク、初見で「ピューマ」と見抜く方は意外と少ないそうで、「ねこ」や「くま」と思っている方も多数おり、「かわいい」か「ブサかわいい」かでもいろいろ意見が割れるようです。
ちなみにカタヤマさんは初めて見た時「かわいい…(ポッ)」と思ったとのこと。
これを読んでいるみなさまにはどのように見えましたか?

そんなこんなで今日は豆知識がたくさんで、メモをとる手が止まりませんね!

ここからいよいよ話は本編へ!
このあともメモをとる手は止まらないと思われますので、皆さん、程よくダラっと息抜きをしながら続きをご覧ください(笑)。


チリワインは日本にどのくらい輸入されているのか?

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「実は日本に輸入されるワインのなかで、一番数量が多いのがチリワインです。2015年に、それまで輸入数量トップだったフランスをチリが抜くという、ワイン業界にとっての大事件が起きました。その理由として、もちろんチリワインが非常においしいという前提があるのですが、2007年に日本とチリがFTA(自由貿易協定)を結び、関税が段階的に下がっていくという出来事が関係しています。おいしいワインがどんどん安くなっていくということで、チリワインの輸入がどんどん増えていったのです」(Byナカガワさん)

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「また、チリは『ワインの楽園』と呼ばれています。北は砂漠、東はアンデス山脈、南は南極、西は太平洋と、チリは自然に囲まれた国です。東西南北を自然の要塞によって囲われていることでぶどうの病気が入ってきにくいという地形的な利点と、そして、非常に陽の光が注ぐ環境のため、味が濃くて果実味のあるぶどうが育ちます。これら2つの要因から、チリでは高品質なワインが生み出されるのです」(Byナカガワさん)


“サンタ”がどうやって生み出されているのか?

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「こちらが、“サンタ”を作っているワイナリーの建屋です。奥にはアンデス山脈がそびえています。
日本からチリまでは飛行機で、だいたい30時間ほどかかります。機内で映画を何本見ても一向に現地にたどり着けないという非常に過酷な旅です(笑)。時差は12時間。チリに出張するときは、だいたい1週間ぐらい滞在するのですが、最初の4日ぐらいはほとんど時差ボケで苦しんでいます…。
チリの皆さんは非常に温かくて、仕事が終わったら『ぜひ家に来いよ!』『飲みに行こうぜ!』と、もてなしてくれるのですが、とても嬉しい反面、時差ボケのせいで気持ち悪いのにどうしよう…という困惑で、複雑な気分になります(苦笑)。この写真は、そんな私が撮った一枚です(笑)」(Byナカガワさん)

なるほど。
ナカガワさんの葛藤をよそに、夕日に染まるアンデス山脈の雄大さはひたすらに美しいばかりですね…。(しみじみ)

ワイナリー“サンタ カロリーナ”、そしてつくり手であるアンドレス カバレロ氏についての詳しい説明は、以下の画像にわかりやすくまとめられていますので、そちらをご覧ください。

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こちらの結婚式場は、事前に予約をすれば使えるそうです。ご興味・ご予定のある方はどうぞご検討ください。(現地まで30時間かかりますが(笑))

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ちなみにカバレロさんが来日された際は、日本の味を知ってもらおう!ということで、サントリーのみんなで某有名串カツチェーン店さんにお連れしたこともあったそうです。
カバレロさんは、飲み手に積極的に寄り添ってくださる方だそうで、日本にお越しの際は精力的に日本の消費者の方とも意見交換をされるそうです。
チリワインである“サンタ”がわたしたち日本の消費者に受け入れられているのには、こうした作り手の裏の努力があると思うと感慨もひとしおですね。

ということで、冒頭でナカガワさんが言っていた、「ワンコインワインは中身も“それなり”なのでは、と思われる方もいるかも?」という問いの解についてはここまでのご説明でお伝え出来ていたら嬉しいです!

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そんなアンドレスとサントリーが日本の皆さんのためだけにつくっているのが、“サンタ”です。日本の食卓料理に合うように、両者で味わいを徹底的に追求したワインです。まずはサンタ カロリーナ側でアンドレスが中心となって、どういうワインがいいか、サンプルを出し、我々サントリーと喧々諤々の議論を交わした末に、最終的にはサントリーで味を決めています。これは、『日本人の舌に合うかどうかは日本人で決めよう』ということでして、ヤナギハラさんとともに最終決定をしています」(Byナカガワさん)

こうして文字にすると、なんだかスルスルと決まって生まれているように思えてしまいますが、サンタ カロリーナ社とのディスカッションは両者ともにとても真剣で、時差もあるので会議の時間も様々だそうです。
お互いにこだわりを持つ者同士、何度も何度も納得がいくまで議論を続け、そうして生まれたのが“サンタ”。
なんだかこういうお話を聞いてから飲むと、味わいが一段と深く感じられる気分になるのはきっと私だけではないのではないでしょうか?

最後に、“サンタ”全5種類の味わいの特徴とオススメのマリアージュを紹介します。
まだ飲んだことがないという方は、これらの図を参考に、ぜひお気に入りの一本を見つけてくださいね!

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ここからは、テイスティング&飲み比べに挑戦!のコーナー

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今回、“無添加”と“サンタ”、2つのワインのこだわりが明らかになったところで、セミナー内でも両者の飲み比べに挑戦してみました!

上の画像は二つのワインを並べたもので、左が“サンタ”、右が“無添加”です。
一口に“赤ワイン”と言っても、見た目からもそれぞれのキャラクターが違うことがお分かりいただけるかと思います。

それではここからはヤナギハラさんによる「テイスティングのポイント」をご紹介していきます。

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「今日覚えてほしいのは、【外観】【香り】【味わい】という3つのチェックポイントです。ワインはいきなりごくごくと飲むお酒ではないということを、まずは頭に入れておいてください。この3つのポイントを実践していただければ、よりワインの全体像を楽しめると思います。①②③の順番でゆっくりとワインを楽しんでください。レストランなどを訪れた際も、いきなり飲むのではなく外観を眺める時間をつくってあげると、『この人はワインを楽しんでいるな、知っているな』という雰囲気を醸し出すことができるので、通っぽくみえますよ(笑)」(Byヤナギハラさん)

これはもう、即活用したい豆知識ですね!(激しくメモメモ!!!)

実際の飲み比べの模様や、参加者たちによる味の感想は、このダイジェストレポートでは割愛させていただきます(ごめんなさい!)。
気になるという方は、ただいまサントリー公式YouTubeチャンネルにて、このセミナーのアーカイブ動画を期間限定で公開していますので、そちらをチェックしてみてください。ほかにも、記事内では泣く泣くカットした“あんなシーン”や“こんなシーン”、そして4人の座談会の和気あいあい感もお楽しみいただけます。

もっと気軽におうちワインを楽しむ方法

ここからは、ワインスペシャリスト・ヤナギハラさんによる「家でワインを楽しむためのマリアージュのひと工夫」講座です!

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好きなワインと好きな料理を合わせておくと、基本幸せです(笑)。これを基本スタンスとしていただければなと思います」(Byヤナギハラさん)

いや~実にシンプルでわかりやすい!!
美味しいものを味わうには、自分が「美味しい」と思う気持ちが一番大事ってことですね。

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「とはいえ、例えばお客さまをおもてなしするときや、パーティーなどで何か一品持ち寄りしなければいけないときなどは困りますよね。そういうときは、上の図にある3つの食材を使いましょう。ほとんどのワインと良いマリアージュを見せてくれる安心の食材です。ただし、濃くて渋い赤ワインのときは鶏肉だとちょっとワインに負けてしまいます。代わりに、牛肉やラムなど赤身のお肉を合わせましょう」(Byヤナギハラさん)

続いては、普段の食卓でワインを楽しむ4つのポイントをどうぞ!
(以下、カギカッコ内のコメントはヤナギハラさんです)

【ポイント1】
飲もうと思っているワインをお料理に入れよう!

「煮込みなどの料理にワインを入れてみましょう。お刺身など火を通さない料理の場合は、お醤油やドレッシング、ソースに加えるといいでしょう。こうすることによってワインと料理の風味を近づけることができます。」

【ポイント2】
赤ワインの場合は胡椒を、白ワインの場合はレモンを足そう!

「赤ワインに合わせる料理には胡椒を、白ワインに合わせる料理にはレモンを使いましょう。だいたいの赤ワインには胡椒のようなフレーバーがあり、白ワインには柑橘系のフレーバーがあるので、料理にもそれらを加えることによって風味を合わせることができるのです。この2つ以外に、そのワインが持っているフレーバーに近いものを加えてもいいですよ

【ポイント3】
オイルを少し多めに使おう!

オイルとワインはすごく相性がいいんです。ワインと料理の間を取り持つ役割をしてくれます。特に魚介類を使った料理にオススメです。オリーブオイルがいちばんのオススメですが、オイルがなければバターやチーズを足しても同じような役割をしてくれます」

【ポイント4】
いつもより少しだけ塩分を多めにしてみよう

「お酒には塩分が少し多めの味がしっかりとした料理がよく合います。これはご自身の健康と相談しながらやっていただきたいのですが、料理にちょっとだけ多めに塩を使ってあげるとお酒がよりおいしく感じられると思います」

どのポイントも今日から即実践できそうですね。
個人的には「お醤油やソースにワインを入れる」というのが本当に目から鱗のびっくり情報でした!
ワインとは、本当に懐の深い飲み物ですね~。(しみじみ)


続いての話題は、ワインと温度の関係についてです。

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「赤ワインは白やロゼよりも香り高くて渋さがあるので、一般的にあまり冷やさずに高めの温度が合うと言われています。ただ、赤ワインでも香りも渋みもそれほどないものは、冷やして飲んでいただいてかまいません。また、赤ワインは一般的に『室温で飲む』と言われていますが、ここでの“室温”というのはヨーロッパの室温のことで、16~18℃ぐらいを指しています。日本の室温はそれよりも高いので少し冷やして飲むことをオススメします。温度を上げても渋みが強い赤ワインは、2~3日待つとまろやかになる場合があるので、試してみてください。対して白ワインは、基本的に甘みと酸味が基調となっているので冷やしたほうがおいしくなると言われています。ただし、コクがあるタイプの白ワインは温度を上げて飲んだほうがおいしい場合もあります」(Byヤナギハラさん)


そして最後にヤナギハラさんからこんなアドバイスが。

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恥ずかしながら私もこれまで「ワインは当日に飲まないと」と思っていたところがありました。
翌日に持ち越すという選択肢を、ワインのスペシャリストから言われるとなんだか安心しますね。
ちなみにヤナギハラさんのおうちの冷蔵庫には常に飲み途中のワインが数本あるそうです。
無理せず、美味しく飲むことが、ワインの一番のお作法なんですね~。

いやぁ、本当に勉強になりました。

ワインをもっと知りたい方への耳より情報

今回、“ワイン三銃士”の心意気で、セミナー中やセミナー前にいただいたすべての質問に答えよう!となりましたので、質疑応答パートはまた別の記事にまとめてみました。ワインの気になる「基本のキ」から、プロだから語れるウンチクはもちろん、セミナー当日に時間の関係でお答えできなかった未公開のQ&Aもご紹介していますので、こちらもあわせてお読みいただき、みなさまのさらにハッピーなワインライフに活用いただけたら嬉しいです!

それでは皆さん、お別れです

楽しい宴もそろそろお開き。最後はいつものレッツ、シャイン!ポーズではなく、本番終了後、「楽しかった~!」「またやりたいね」などと口々に言い合っていた“ワイン男子”の仲良し4ショットと画像合成用のグリーン背景でお別れです。

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それでは皆さん、またお会いしましょう~!!
レッツシャインー!


レポート前編はこちら

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