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結果発表!ペットボトルリサイクルのギモンにサントリーがお答えします!

おつかれさまです、マル・デ・シャインnote取材班です。

【マル・デ・シャイン】とは?
サントリーのさまざまな企業活動をご体験いただきながら、皆さまとサントリー社員が「まるで社員」同士のような気持ちでサントリーのこれからを一緒に考えていこうというプログラム。

本日は、6月に実施したペットボトルリサイクルに関する疑問・質問を募集するアンケートの【回答編】です。
今回、短い募集期間にもかかわらず、延べ5,730件もの回答をいただき、ご協力いただいた皆さまへの感謝と共に、いかに関心の高い話題であるかを改めて実感することができました!ありがとうございました!

今回の【回答編】では、アンケート結果の要約レポートと、特に多かったご質問に「サステナビリティ推進担当のソノダ」から回答をさせていただきます。
※ソノダさんの自己紹介とサントリーのペットリサイクルの記事はこちら

それではさっそく結果発表にまいりましょう!
レッツ・シャイン!

一斉公開!気になるみんなのサステナビリティ意識は?!

まずは、「あなたは普段飲み終わったペットボトルを分別していますか?」という基本のキの質問から。

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なんと90%以上の方が「している」と回答!!
早速みなさまの意識の高さを感じる調査のスタートとなりました。

続いて、「ペットボトルを分別しているのはどんな理由からですか?」という問いに対してはこちら。

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習慣になっている、当然と考えているなど、行動が定着している方はもちろん、環境にやさしい、次世代のためになるなど、未来を見据えて行動されている方もたくさんいて大変うれしい気持ちになりました。

しかし、場所ごとにどのような分別を行なっているかという問いに対しては、ほとんどの方がご自宅ではほぼすべての分別行動を行なっていただいている一方、駅や職場等、外出先ではその割合がグっと減り、「特に行っていることはない」という回答が増えるという結果となりました。

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あらゆる場所で、ペットボトルのリサイクル行動にアクセスしやすい環境を整えるという点など、私たちサントリーができることがまだまだあるのでは?という気付きをいただきました。

それでは前置きが長くなりましたが、ここからは皆さまにいただいたペットボトルリサイクルに関するご質問にソノダさんからご回答いただきます!

ソノダさん、よろしくお願いいたします!

教えてソノダさん!ペットボトルリサイクルの気になるギモンにご回答

―PET部分は本体だけだと思うので、蓋とラベルは取り外して別々の分別ごみに入れます。リサイクルする際に処理が増えると思うのでボトル内部は水で簡単に洗浄しています。 このようなやり方で正しいのでしょうか?(男性・60代以上)

ソノダさん:おっしゃるやり方でまったく問題ありません。リサイクルへのご協力ありがとうございます。
手などでボトルをつぶすと回収時の運搬効率がよくなりますのでこちらもお薦めしています。
ただし、処理施設の設備によってはボトルをつぶさない方が良い場合もあります。お住まいの自治体ごとのルールに従って引き続き分別へのご協力をお願いいたします。
また、分別工程に関しては、キャップ下のリング飲み口の色が異なるペットボトルの分別に関するご質問もたくさん頂戴しました。
ペットボトルとキャップ(キャップ下のリングを含む)は別の素材でできているので、基本的にペットボトルの処分時にキャップは外していただきたいのですが、キャップ下のリングは付けたままでも大丈夫です。キャップだけでなくリングも外した方がリサイクル時の作業効率や品質がより向上しますが、外す際にはさみなどの器具を使用する必要があり、けがなどする可能性もあるのでお薦めしていません。

なぜリングが付いた状態でもリサイクルできるのかというと、キャップやリングに使われている素材は、『ポリプロピレン(PP)』と『ポリエチレン(PE)』で水より軽い一方、ボトルに使われている『ポリエチレンテレフタレート(PET)』は、水より重い素材です。リサイクル工場では、ペットボトルをリングごと粉砕機で粉々にした後、水で洗浄しますが、その際、リングの素材は水に浮く一方で、ボトルの素材は水よりも重いため底に沈みます。このようにして、リサイクルの工程でリングの素材とボトルの素材を分別していますので、リングは外さなくて大丈夫です。

―家や職場では、ラベルを取って中を洗い、キャップと分けていますが、自販機のリサイクルボックスには、キャップをしたまま入れるので気になっています。(女性・50代)

ソノダさん:キャップが付いた状態のペットボトルは、ボトル内に空気が入っているため、リサイクルの工程などでペットボトルが圧縮されると、ペットボトルが破裂するなどして破片が飛び散り危険なため、キャップを付けて捨てるのはおやめいただけるとうれしいです。
また、飲み残されたペットボトルや中に異物の入っているペットボトルは、再びペットボトルに生まれ変わらせることが難しくなります。外出時もできる限り最後まで飲み切った後、ラベルやキャップを外した上で、リサイクルボックスへ投入いただければと思います。また、外したラベルとキャップも、ペットボトルと一緒にリサイクルボックスに投入いただいて問題ありません。

ペットボトルのリサイクルは本当に有効なのか疑問に思っています。燃やした方がいいという専門家もいたり…実際の所はどうなのか知りたいです。(女性・40代)

ソノダさん:リサイクル活動やSDGsに関しては様々な知見からの調査・研究結果が発表されて迷うことがあるだろうとお察しします。
私たちサントリーが、飲料メーカーとして積極的に取り組んでいる「ボトルtoボトル」水平リサイクルでは、新たに石油由来原料を使用する場合と比較すると約60%以上CO2を削減*することができると言われています。
燃やしてしまえば「ゴミ」ですが、何度でも新たなペットボトルとして生まれ変わらせることで、石油資源の消費と二酸化炭素の排出を抑え、限られた貴重な資源を大切に使い続けられることに有効性と意義を感じています。
*使用済みペットボトルからプリフォーム製造までの工程において

回収されたペットボトルがどうなるのか?詳しく知りたい。その過程の中で、中身が入ったままのものや、蓋がついたままのもの、ラベルがはがされてないものがどうなるのか? どう対応されているのか?(男性・50代)

ソノダさん:回収されたペットボトルは、まずは保管施設に集められ、そこから選別工程が始まります。選別は、主にまず機械による大まかな選別ののちに、人の手による手選別を経てキャップ、ラベル、異物、汚れのひどいボトル、中に異物のはいったボトルなどが除去されたのち、圧縮され、ベールと呼ばれるペットボトルの塊にし、次のリサイクラーさんに運ばれます。その後、ペットボトルの粉砕、表面の汚れや異物を取り除くための洗浄などの工程を経た「フレーク」から、ペットボトルの原料となる「ペレット」に戻され、「プリフォーム」と呼ばれるペットボトルの赤ちゃんが作られ、サントリーの飲料製造工場に運ばれます。

サントリーの工場では、「プリフォーム」を膨らませて、再びペットボトルにされ、新たな飲料を充填されます。
詳しくはPETボトルリサイクル推進協議会のホームページに記載がありますのでお時間のある時にぜひご覧になってみてください。

―リサイクルした後、どのような商品に生まれ変わるのでしょうか?(男性・60代以上)

ソノダさん:第一に、「ボトルtoボトル」水平リサイクルの効果として、新たなペットボトルへリサイクルされています。

先日の記事でもご紹介させていただきましたが、ペットボトルはペットボトル以外のものにリサイクルされると、さらなるリサイクルが難しくなってしまいますので、まずはこの状態を維持することが大事と考えています。
一方、ペットボトル以外のモノに生まれ変わることを「カスケードリサイクル」と呼びます。
衣類や食品パックなど多くの方がご存じのモノから、少し意外なところでは自動車の内装など多岐にわたってリサイクルされています。
詳しくはPETボトルリサイクル推進協議会のホームページに掲載されていますので、ご興味があればぜひご覧ください。

リサイクルペットボトルは安全なのでしょうか?(男性・60代以上)

ソノダさん:リサイクルペットボトルの開発に際し、サントリーが最も重視したのが「安全性の実証」です。そのため、社内の「安全性科学センター」では、1年間にわたって実験を繰り返し、工程での不純物の除去性能を検証しました。
また、樹脂再生工場は、FDA(米国食品医薬品局)が要求する食品包材原料の安全基準を上回る独自の厳格な基準を設け、不純物の除去が十分であることを確認しました。
さらに、汚れを除去するメカニズムを解明し、工程ごとに汚れの除去率を算出する数式も導き出し、論文を学会に提出するなど、食品企業としてお客様に説明責任を果たす体制も整えました。
どうぞ安心してご利用いただけましたら幸いです。

いかがでしたか?
すべてのご質問をご紹介しきれないのが心苦しいのですが、今回皆さまからいただいたご意見や疑問点は社内でしっかりと共有し、今後の活動に生かしていきたいと考えています。
今回の特集が、ペットボトルのリサイクルについて少しでも皆さまに改めて何かを感じていただくきっかけになればいいなと、取材班一同願っています。

それではまた別の機会にお会いしましょう!
レッツ・シャイン!

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