サントリー社員がお答えします!ペットボトルリサイクルのギモンを大募集! ~2030年ペットボトルの100%サステナブル化を目指して~
シャインの皆さま、こんにちは。マル・デ・シャインnote取材班です。
今回はここ数年、社会的にも注目度が高い「SDGs」について、サントリーの取り組みをご紹介します。
テーマは「ペットボトルリサイクル」
家や職場や外出先…飲み終わったペットボトルを、皆さまはどのように捨てていますか?
今回は、身近な話題であるものの、意外と知っているようで知らないこのテーマに関して、皆さまからの疑問・ご意見を広く募集してみたいと思っています。
多かったご質問、なるほど!というようなご意見には、後日サントリーの社員が回答をさせていただきますので楽しみにしていてください。
前置きが長くなりましたが、ここからは、サントリー サステナビリティ経営推進本部のソノダさんにお話をしていただきます。
ソノダさん、よろしくお願いします!
はじめまして、ソノダです
シャインの皆さま、お疲れ様です。
サステナビリティ経営推進本部で、容器・包装のサステナビリティを担当しているソノダと申します。
サントリーに入社してからこれまでは、主に日本国内や海外での清涼飲料の中味の商品開発に携わり、2021年4月より現部署で、ペットボトルのリサイクルの推進を担当しています。
今回は、皆さまに是非知っていただきたい、サントリーのペットボトルリサイクルの取り組みについて紹介いたします。
「ペットボトルは資源」です
飲料、調味料や料理酒など、様々なシーンで活用されるペットボトル。
日々の暮らしの中で触れない日はないといっても過言ではないかもしれません。
皆さま、“ペットボトルは、何度もペットボトルとして生まれ変わることができる「資源」だ”ということをご存知ですか?
日本国内では、ペットボトルを含むプラスチック全体の廃棄量の内、リサイクルとして資源に再生されているものは、約25%(2019年)*1であるのに対して、ペットボトルのリサイクル率は88.5%(2020年)*2と高いのです。
ですが現在、ペットボトルはその多くが食品トレイや衣料など、ペットボトル以外にリサイクルされており、ペットボトルからペットボトルへのリサイクルの割合は15.7%(2020年)*2に留まります。
そして、一度他の素材へリサイクルされてしまうと、その後は再度ペットボトルにリサイクルすることが困難になるとともに、その多くが最終的に焼却されてしまいます。
一方、使用済みのペットボトルから新しいペットボトルを作る「ボトルtoボトル」の水平リサイクルにより、ペットボトルは半永久的に資源として循環できるようになります。
新たな石油や石油由来原料を使用せず、各工程でのエネルギー消費を削減することで、石油由来のペットボトルより約60%以上CO2を削減(使用済みペットボトルからプリフォーム製造までの工程において)することができます。
つまり「ペットボトルはゴミではなく資源」なのだと、私たちは考えています。
2019年に策定したサントリーの「プラスチック基本方針」では、「2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用することで、化石由来原料の新規使用をゼロにする」という「ペットボトルの100%サステナブル化」の目標を掲げています。
おかげさまで2021年にサントリーは、日本国内のペットボトルの37%を100%リサイクルペットボトルにすることができました。
2022年の今年は、50%(販売しているペットボトルの2本に1本)の達成を目指しています。
合言葉は“飲み切る”そして、“はずす・すすぐ・つぶす”
また「ボトルtoボトル」水平リサイクルでは、できるだけきれいな状態でペットボトルを回収し原料とすることで、品質のよいリサイクルペットボトルを製造することができます。
しかし、まだまだ、きれいな状態でペットボトルを回収することが難しく、それが水平リサイクルを進めることができない原因の一つになっています。
シャインの皆さまにも、まずお願いしたいのは、ペットボトル飲料の中身を飲み切ること。
そして飲み切ったあとは、“ラベル・キャップをはずす”、“中をすすぐ”、“ボトルつぶす”をできる限り実行いただき、社会全体に広げていくお手伝いをいただけたらと考えています。
※実際の排出は各自治体のルールに従って行なってください。
ここで少し、なぜ“はずす・すすぐ・つぶす”の工程をしなければならないのかをご説明します。
① はずす
まずペットボトルの本体の素材と、キャップ・ラベルはプラスチックの素材が異なるため、ペットボトル本体のリサイクルのために素材ごとに分ける必要があります。
② すすぐ
リサイクル工場の選別などでは、危険物の可能性があるため液体や異物の入っているペットボトルは除去されます。また、飲み残しが腐敗等することで、保管・収集・選別といったリサイクルを行なう過程を清潔に維持できなくなり、再生ペットボトルの質にも影響が出る場合があります。
皆さまへのお願いは、まずは「飲み切る」こと。そして飲み終わった後は可能であれば「すすぐ」ことをお願いします。
③ つぶす
最後に、効率的に運搬するために、手でOKですので、“ボトルをつぶす ”をお願いしています。
ゴミの体積を減らし、一度により多くの回収ができれば、ごみの運搬や焼却などの処理に係るエネルギーも抑えることもできます。
※実際の排出は各自治体のルールに従って行なってください。
是非皆さまにも、お住まいの自治体の分別方法をご確認の上、「飲み切る」と「はずす、すすぐ、つぶす」へのご協力をお願いしたいと思います。
2030年のその先へ
また最近では、ペットボトルのリサイクルと正しい分別について、小学校や中学校で啓発授業を行っています。
私も去年、啓発授業を行いましたが、生徒の皆さまはすでに「はずす、すすぐ、つぶす」を家庭などで実践しており、関心の高さに驚きました。
またある小学校では、「分別をする理由を家族にも教えたい」という嬉しい感想もたくさん聞くことができました。
若い皆さまの活動が広がることで、今後の社会全体での取り組みに広がることを期待しています。
そして今後は、日本国内だけでなく東南アジアなどでもペットボトルのリサイクルを盛り上げていきたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
冒頭でもご紹介させていただきましたが、現在ペットボトルのリサイクルを推進するために、皆さまがどんな疑問をお持ちなのかぜひ教えてほしいと思っています。
ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
おまけ:ペットボトルリサイクルがRPGに!?
ソノダさん、ありがとうございました!
最後に、サントリーが心を込めて作成した、楽しみながらペットボトルの正しい分別が学べる、ファンタジー世界風動画をマル・デ・シャイン取材班よりご紹介させていただきます。
「もしもペットボトルリサイクルが異世界転生したら?」風動画はこちら
※CV:小野賢章さん(2022年放送開始!(しません!))
ドット絵RPG風ペットボトルリサイクル動画はこちら
それではまたお会いしましょう!
レッツシャイン!