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ウイスキーの”プロ”が解説!気分はまるでスコットランドの蒸溜所めぐり♪【イベント潜入レポート】

”シャイン”な皆さま、おつかれさまです。「マル・デ・シャイン」セミナー潜入取材班です。

サントリーのさまざまな企業活動をご体験いただきながら、皆さまとサントリー社員が「まるで社員」同士のような気持ちでサントリーや社会のこれからを一緒に考えていこうというプログラム「マル・デ・シャイン」

今回は、5月27日(木)に開催された、2021年第1弾となるオンラインセミナー「スコッチウイスキーの世界をのぞいてみなはれ!」の潜入レポートをダイジェストでお届けします。

今回の見どころは、「このご時世」ならではのウイスキーの楽しみ方。
スコッチウイスキーの話を聞いて、おうちで「スコットランド旅行」の気分を味わっていただいたり。
おすすめマリアージュや、美味しいハイボールの作り方を聞いておうち時間の充実に活かしていただいたり。
1時間丸々、内容テンコモリでお送りしたセミナーの様子を、どうぞお楽しみください。

それでは早速どうぞ~!

ウイスキーといえば、講師はお馴染みの“あの人”!

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午後7時。「マル・デ・シャインの皆さん、こんばんは!」というご挨拶とともに画面上に登場したのは、進行役を務めるマル・デ・シャイン企画担当のウエダさんと、講師のササキさんのお二人。
(お二人ともマウスシールドを着用し、間には大きなアクリル板、もちろんディスタンスもバッチリです!)

マル・デ・シャインのイベントでササキさんにウイスキーについて語っていただくのは3回目ということで、今回ご参加くださったシャインの皆さんからも「佐々木さん、今日も素敵ですね~」「お久しぶりです」「今年もやって下さるんですね、セミナー。待ってました!」などの声がチャット画面に上がっていました。

というわけで、ベテランシャインの皆さんにはすっかりお馴染みのササキさん。過去のイベントレポートでもプロフィールはご紹介しているのですが、初めての方のために、もう一度、ササキさんについてご紹介したいと思います。

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何とササキさん、元は全日本でも活躍したバレーボール選手(身長195㎝!!)。サントリーには選手として入社したんだそうです。現在はサントリースピリッツ(株)に所属し、ウイスキーアンバサダーとして日々、ウイスキーの啓発に携わっています。全国に10名しかいない「マスターオブウイスキー」(ウイスキー文化研究所認定)の資格取得者でもあるんです!

ご本人は「大きくて、ウイスキー好きで、犬が大好きなおじさんと思っていただければ」なんてお茶目な謙遜を言っていましたが、実はすごいプロフェッショナルな方です!

さてさて。
講師の自己紹介も終わったところで、いよいよ本編スタート!
まずはサントリーとウイスキーの歩みからです。

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サントリーの創業者・鳥井信治郎のウイスキーづくりへの情熱、
1929年に山崎蒸溜所でつくった最初のウイスキー「白札」を発売するもまったく売れずにウイスキー造りの夢が絶たれそうになったこと、
そんな状況を救ったのが1937年発売の国産ブレンデッドウイスキー(現在の「角瓶」)だったこと、
そして世界規模に広がった現在のウイスキーづくりの取り組みについてなど、
サントリーウイスキーの歩みを、ササキさんが軽妙な語り口で次々と語ってくれました。

本当はこの記事内でも、もっと詳しくご紹介したいところではあるのですが……ごめんなさい!
今回はダイジェストということで泣く泣く割愛させていただきます。

とはいえ、それでは読んでくださっている皆さんに申し訳ないので、サントリーウイスキーにまつわる、すぐに使える豆知識を一つご紹介しちゃいます。

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現在、サントリーには山崎蒸溜所、知多蒸溜所、白州蒸溜所と、国内に3つのウイスキー蒸溜所があり、日本で一番売れているウイスキーである「角瓶」はこの3か所でつくられた原酒がブレンドされているんです。
皆さん、ご存じでしたでしょうか? 知っていると「ウイスキー通なんだな」と思ってもらえるお得感のあるトリビアです。ぜひ覚えておいてくださいね。

個性豊かなスコッチウイスキー

ここからいよいよ今回のセミナーの本題である「スコッチウイスキー」についてのお話が始まります。

「アイリッシュウイスキー」「アメリカンウイスキー」「カナディアンウイスキー」「ジャパニーズウイスキー」とともに「世界5大ウイスキー」に数えられるスコッチウイスキー。
(ちなみに、サントリーは5大ウイスキーの産地すべてに蒸溜所を有する世界で唯一のメーカーなんですよ!)

スコッチウイスキーの舞台は、その名の通りイギリス北部に位置するスコットランドです。

「スコットランドには過去稼働したものを含め170ぐらいの蒸溜所があります。そこでつくられるウイスキーには、蒸溜所ごとの風土やつくり手のこだわりが色濃く反映されています。
なぜなら、この地では原酒を売り買いするという仕組みが、長い年月の中で構築されてきたから。
日本にはこのような仕組みは存在していないので、自社でさまざまな種類のウイスキーをつくらなければいけませんが、スコットランドではその必要がほとんどないのです。
つまり、蒸溜所ごとの個性を出しやすい環境が整っているということです。なので、スコッチシングルモルトを楽しむ際は、個性豊かな味だけでなく、つくられた場所の風土や歴史、ラベルなどにも意識を向けると、より楽しむことができると思います」(Byササキさん)

なるほど。
スコッチウイスキーの個性にはそういった背景があったのですね。(メモメモ……)

それでは、ここからは地域ごとの特徴の紹介に移ります。

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セミナーでは、ウイスキーの話に限らずさまざまな豆知識もたくさん織り込みながら、楽しく解説をしてくれたササキさん。
レポートですべてを書くととんでもないことになるので、ウイスキーについてのお話に絞った“超ダイジェスト版”をササキさん目線でお届けします。

ちなみに、各銘柄のウイスキー紹介パートでは、突然のクイズタイムが怒濤の勢いでやって来るとか来ないとか……。
ヒントが至るところに隠れているはずなので、どうぞ気を抜かずにお読みください(笑)。

スペイサイド

■スペイサイドのウイスキーの特徴■
スペイサイドはハイランドの一部なのですが、60~70ぐらいの蒸溜所が集中しており、ウイスキー好きには有名な場所です。
この地でつくられるウイスキーは、とにかくフルーティ
多種多様なウイスキーがつくられていますが、どちらかというと甘くて芳醇なウイスキーがメインです。
今回ご紹介する「グレンフィディック」と「マッカラン」も両極端な味ではあるのですが、どちらも華やかな味わいという点では共通しています。

■スペイサイドでウイスキーづくりが盛んな理由■
なぜこの地に蒸溜所が集中しているのか。
それはこの地に谷が多いことが関係しています。
かつて職人たちはウイスキーに課される重税から逃れるため、樽に入れたお酒を谷底に隠したのです。
ウイスキーには「グレン~」という名前が多いです。
それは、この言葉がスコットランドに古くから伝わるゲール語で「谷」を意味するからだといわれています。
ちなみに「グレンフィディック」はゲール語で「鹿の谷」という意味です。
このようなさまざまな背景が見え隠れするところも、ウイスキーの醍醐味なのではないでしょうか。

■スペイサイドを代表するウイスキー■
その① グレンフィディック

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洋ナシを思わせるようなフルーティな味わいが特徴です。
1963年に、ブレンデッド用ではなく、シングルモルトブランドとして初めて、世界進出を果たしたバイオニア的な存在でもあります。
この蒸溜所では1887年の創業以来、いまだに創業一族による経営を続け、継承されるクラフトマンシップを守り続けています。
世界最多の受賞歴を誇り、180か国以上で愛飲されている、世界で一番売れているシングルモルトです。

……と、ここで、グレンフィディッククイズ!

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さあ、考えてください。前を見返してはいけませんよ(笑)。

チク
タク
チク
タク
チク
タク
チク
タク
……
……
……
……
……
……

正解は……【左右合わせて12本】でした~!

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これは、「強い鹿には12本の角がある」というこの地の伝説によるものなのだとか。
お店でグレンフィディックを見かけたら、ぜひご自身の目で直接確かめてみてください。

その② マッカラン

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シェリー樽由来の、スペイサイドのウイスキーのなかでも甘くて芳醇な味わいが特徴のウイスキーです。
1824年にハイランド地方で2番目の政府登録蒸溜所となった名門蒸溜所で18世紀からつくられています。
創業時と同じ形の小さな釜で丁寧に蒸溜し続けており、木の選別から樽の設計、製樽までをすべて自社で管理するなど樽へのこだわりも際立ちます。

と、またまたここで、マッカランクイズ!

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チク
タク
チク
タク
チク
タク
チク
タク
……
……
……
……
……
……

正解は……【お札】でした~!

数ある蒸溜所の中から選ばれるなんてすごいことですね!
日本ではなかなか馴染みがないスコットランドのお札。
見かけた人には何かとってもいいことがある!……か…も…しれません(笑)

ハイランド

■ハイランドを代表するウイスキー■
その① アードモア

アードモア_page-0001

ハイランドは範囲が広いので、さまざまなテイストを持つウイスキーがつくられています。
なかでも、アードモア蒸溜所が誇る「アードモア」はこの地では珍しいスモーキーさが特徴で、“ハイランドの異端児”とも呼ばれています。
次にご紹介するアイラ島のウイスキーはスモーキーさのあるウイスキーで有名ですが、「アードモア」のスモーキーさは、アイラとはまた違った“爽やかなスモーキーさ”が特徴です。
スモーキーな風味は独特の製法によるのですが、詳細は【アイラ島】のパートでご紹介したいと思います。

と、ここで追加の、アードモアクイズ~!

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チク
タク
チク
タク
チク
タク
チク
タク
……
……
……
……
……
……

正解は、【イヌワシ】でした~!

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ちなみにササキさんは、実際に蒸溜所を見学した際に空を舞いながら鳴くイヌワシを目撃し、「本当にここにはイヌワシがいるんだ!」とびっくりしたそうです。

アイラ

■アイラのウイスキーの特徴■
アイラは「ウイスキーの聖地」と呼ばれる場所です。
先ほども少しお話しましたが、この地でつくられるウイスキーは、スモーキーで、ドライで、力強い。いい意味でのクセの強さがあります。
アイラ島のウイスキーに一度ハマると、どんどんクセを求めて抜けられなくなってしまう人も多いです。ウイスキー好きが最後に行き着く場所と言ってもいいかもしれません。

この地のウイスキーは、ピートと呼ばれる泥炭を燻して、ウイスキーの原料である麦芽にスモーキーな香りをつけるのですが、島にはその採掘場があります。
ここで採掘したピートを半年間ほど天日干しして、燻した上に麦芽を置き、独特の香りをつけていくのです。

■アイラを代表するウイスキー■
その① ボウモア

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1779年創業のアイラ最古の蒸溜所(※)でつくられているウイスキー。
蒸溜所の乾燥塔にてピートで燻すことでボウモア特有のスモーキーフレーバーをつけていきます。

ちなみに第一貯蔵庫は、満ち潮になったときに海抜0メートルになる場所にあるそうです。
※現在はモリソンボウモア社(サントリー)が所有しています。

と、ここでもまだまだクイズは続きます。いきますよ!ボウモアクイズタ~イム!!

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チク
タク
チク
タク
チク
タク
チク
タク
……
……
……
……
……
……

正解は……【牡蠣】でした~!

ウエダさんは「海鮮」というところまではたどり着いたものの、惜しくも正解ならず。
チャット欄を見てみると、ご参加くださった皆さんは正解された方が多かったようです。さすがはシャインの皆さん、博識ですね!!!

ササキさんによると、現地の人たちは生牡蠣にボウモアをたらして風味づけすることで、牡蠣とボウモアのマリアージュを楽しんでいるとのことでした。
最後に、殻に残ったボウモアを飲み干すらしいのですが、「これは抜群にうまいですよ!」というササキさんの力のこもったコメントを聞くだけで、お腹が鳴ってしまいそうです(笑)。

その② ラフロイグ

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ここで意表をついて、突然のラフロイグクイ~ズ!

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チク
タク
チク
タク
チク
タク
……
……
……
……
……
……

正解は……「プリンスオブウェールズの紋章」でした~!

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現在は、イギリスのチャールズ皇太子が継承されている称号です。
というのも実はラフロイグは、チャールズ皇太子のお気に入りのウイスキー
現在、日本で流通しているラフロイグは“10年”が主流ですが、チャールズ皇太子は“15年”が特にお好きなのだとか。
もし幸運にも“15年”に巡り合えたときは、優雅な気分に浸りながら味わってみてください。
気になるお味ですが、アイラモルトの中でも特にスモーキーフレーバーが強く、“アイラモルトの王者”とも呼ばれているそうです。

ローランド

■ローランドのウイスキーづくりの歴史■
現在、ローランドにはウイスキーの蒸溜所が少なくなっています。
もともとこの地は、アイルランドからの技術が入ってきたことで、ウイスキーづくりが盛んになった場所。
歴史は非常に古いものの、アイリッシュウイスキーの勢いに陰りが見えてきたのと同時に、製法が似ていたことからこの地のウイスキーづくりも衰退していったのです。

■ローランドを代表するウイスキー■

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スコットランド最大の都市グラスゴー近郊に設立された蒸溜所でつくられているからか、瓶の形もどことなくスタイリッシュです。
キャップの部分にビルのシルエットが描かれているのもオシャレですね。

と、ここで最後のクイズ~~!

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チク
タク
チク
タク
チク
タク
チク
タク
……
……
……
……
……
……

正解は、オーヘントッシャンでした~!

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読めた方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
正解した方には、「マル・デ・シャイン」スタッフ一同から拍手を贈りますます! パチパチパチパチ……!

ちなみに、「AUCHENTOSHAN」はゲール語だそうです(メモメモ……)。

ボトルのデザインがスタイリッシュなオーヘントッシャンですが、その製法は昔ながらの伝統的なものだそう。
製法のなかで最も有名なのが、「3回蒸溜」
その名の通り蒸溜を3回するのですが、実はとても難しい蒸溜方法だということで、「説明すると非常に時間がかかってしまうので、皆さん、ご自分で調べてください(笑)」(Byササキさん)とのことでした。

おすすめマリアージュのご紹介

それぞれの地域のウイスキーの特徴がわかったところで、続いては今日ご紹介したウイスキーの中から代表して2つのおすすめペアリングをご紹介します。

■グレンフィディック12年 × シーフードマリネ
フレッシュな香りが特徴のグレンフィディックには、シーフードマリネがおすすめです。
酸味の利いたさわやかな味わいが絶妙にマッチ!軽やかな後味をお楽しみください。

■ラフロイグ10年 × 塩サバの燻製直火焼き
料理名を見ただけですでに美味しそうですね~。
佐々木さんも、セミナー中に思わず「クゥーーーー!(食べたい!)」とうなっていました(笑)
けっこう具体的な料理の指定ですが、白身魚・燻製・直火・塩とすべてが「アイラのお酒」にピッタリなマリアージュ。
がんばって作って、ラフロイグとぜひ合わせてみて下さい。

「これらはあくまでもひとつの目安です。嗜好は人それぞれなので、ご自身でいろいろと試してみて自分なりのベストなマリアージュを見つけてみてください」というササキさんの言葉とともに、楽しいおうち時間の参考になさってくださいね。

セミナーの目玉!美味しいハイボールの作り方

楽しいセミナーも、あっという間に終盤戦。みんなで「スコール!」(サントリー流乾杯の挨拶)する前に、ササキさんからおいしいハイボールのつくり方を教えてもらったので、ここでも特別にご紹介します!

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ポイントは、【2】の前にマドラーで氷をグルグルとかき混ぜ、グラスを冷やすこと。

グラス全体が冷えて、温度差でグラスの表面が白くなるぐらいまでしっかりかき混ぜます。そうすると、多少氷が解けるので、出た水は捨ててしまいましょう。

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グラスを冷やしてきちんと温度を下げておくことで、氷が溶けにくくなり、より長く薄まらない状態でハイボールをお楽しみいただけます。

自宅ハイボーラーの筆者も実際に試したのですが、家でいつも飲んでいるハイボールがひと手間でこんなに変わるのか?!と度肝を抜かれました。(盛ってません!)
ぜひ皆さまにも一度、だまされたと思ってお試しいただきたい作り方です。ご参考にどうぞ。(だましてません笑)

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それでは完成したハイボールを片手に、みんなでスコール!
(キラキラキラ~☆)

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ご覧ください、お二人のこの表情を。思わずこんなに顔が緩んでしまうほどおいしいハイボール、ぜひ一度試してみてくださいね。

教えて!ササキさん~ウイスキーQ&A~

最後は、質疑応答コーナーです。
皆さんから寄せられた疑問・質問に、ササキさんが答えてくれました。

Q.ウイスキーの熟成期間について。最適な年数はあるのでしょうか。その年の麦の出来などによって、熟成期間を決めているのですか?

A.いい質問ですね。実はウイスキーは熟成期間を決めているわけではなく、熟成のピークを迎えたものを出荷するという製法をとっているのです。
樽の種類や蒸溜の仕方によって長期熟成に向いているかどうか分かれるので、樽に詰める際にある程度の熟成年数は決めますが、必ずしも予定通りに熟成するわけではありません。
同じときに詰めた樽でも、樽の置き方や環境によって熟成の進み具合は変わってきます。
熟成のピークを迎えたものだけを出荷していくので、毎年同じ量のウイスキーを製品化することができないのです。
そこが、ウイスキーづくりの一番難しい部分でもあります。

Q.樽の香りは材質によって異なると思います。ウイスキーづくりの一環として日本人の嗜好に合う材質の研究もしていると思いますが、日本人ならではの香りに対する感覚などはあるのでしょうか?

A.これも面白い質問ですね。日本固有の材質を使って樽をつくるということも、実際に行っています。
例えば、日本固有のミズナラで樽をつくったり、サクラや杉で樽をつくったり……。実はトリスには、杉の樽で熟成させた原酒を少し使っているんです。
このように、原酒レベルで樽の材質を変えて日本人に合った風味を出したりもしているのですが、最も日本らしさが発揮されるのは、原酒をブレンドするときなんです。
日本人のブレンドに対する考え方は、スコッチウイスキーのように個性を突出させるのではなく、調和を求めていくものです。それは、日本ならではの味の決め方ではないかと思います。

Q.ピートが強いということは、香りが強いということなのでしょうか?

A.ウイスキーを飲む際に交わされる「ピートが強い」という表現は、一般的にはスモーキーな香りが強いということで間違いはありません。
「スモーキーだね」「ピーティーだね」などと表現することもあります。
ただし、専門的な視点から説明すると、ピートの強さはフェノール値(ppm)という数字で表されます。
ウイスキーをつくるとき、製麦の初期段階、まだ麦芽が水分を含んでいる間にピートを焚きつけていくのですが、焚きつける時間の長さが長いほどフェノール値もまた高くなります。
なので、ウイスキー業界の人がウイスキーを飲む際は、「これってppmいくつ?」なんていう会話が交わされることもあるのです。
近年は、バーに行くと一般のウイスキー愛好家の方とバーテンダーさんの間でも、そのような専門的な会話が聞かれるようになってきました。
皆さんも、もし今後、バーに行く機会があったらラフロイグなんかを飲みながら「フェノール値いくつですか?」とバーテンダーさんに話しかけてみても面白いかもしれません。
ただし、その後の会話については、責任は持てません(笑)。

Q.栓を開けたウイスキーの瓶は何日ぐらい保管が可能ですか?

A.これは、よく聞かれる質問です。
ウイスキーはアルコール度数が40度ぐらいあるので、賞味期限の表記の義務がありません。
とはいえ、直射日光が当たる窓際など、保管する状況によってはすぐに風味や品質が変わってしまうこともあるので、開栓したらできるだけ早く飲んでもらいたいというのが本音です。
理想は3か月以内。置いておいても熟成しておいしくなるということはないので、適量を守りつつ、早めにおいしく飲み切ってください。


……と、ここで、ふたたびのクイズタイム!?
ということはなく(笑)、お別れの時間となりました。

2021年のイベントも(そしてもちろんイベントレポートも)、いつものご挨拶でお別れです。

レッツ、シャイン! 

皆さん、またお会いしましょう!

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